INTERVIEW 01
                                                ヘアーメイクアーティスト酒井夢月さんに伺う
「Koh Gen Do」の魅力。
そして、美容との向きあいかた。
                                             
                                            1996年『私立探偵濱マイク』シリーズの第3弾『罠THE TRAP』以来、国内外1,300作品以上(※2024年1月現在(未公開作品を含む))の映画・ドラマ・舞台に協力してきたKoh Gen Do。肌への負担が少なく、長時間美しい仕上がりを保つクオリティは、ヘアメイクアップアーティストをはじめとした、厳しい目を持つ“映像のプロ”からも信頼を得ています。
                                            映画監督や俳優からの信頼も厚いヘアーメイクアーティスト酒井夢月さんに、世界中の映像作品からタイアップのオファーが絶えないKoh Gen Doの魅力や、美容との向きあいかたを伺いました。
                                            
                                            
                                                 
                                                ヘアーメイクアーティスト 酒井 夢月さん
                                                
                                                    
                                                        「万引き家族」「蜜蜂と遠雷」「浅田家」「すばらしき世界」「ある男」など映画・テレビの第一線で活躍中。
最近では「第76回カンヌ国際映画祭」で脚本賞を受賞した「怪物」も担当。
                                                     
                                                 
                                                
                                                     
                                                    
                                                        カンヌ国際映画祭 脚本賞 受賞!
                                                        監督:是枝裕和
脚本:坂元裕二、音楽:坂本龍一
                                                        日本最高峰の才能が集結し、描き上げた話題作。
                                                            「怪物」探しの果てに、私たちは何を見るのか――?
                                                        ©2023「怪物」製作委員会
                                                     
                                                 
                                             
                                            
                                                メイクで、人はこんなに変わるんだ!
メイクに興味を持ったのは、元美容部員だった母の影響です。
                                                 
                                                小学生のころ、長かった私の髪を、母が毎朝違う髪型にしてくれました。
                                                    いつも違う髪型にしてもらえたことがとても嬉しくて、同じように学校のお友達の髪を三つ編みや編み込みにしてあげると、喜んでもらえたことが嬉しかったんです。
                                                母がいないときに、口紅を借りてメイクをしてみたり、親戚は男の子ばかりだったけれど、みんなにメイクをしてみたり(笑)メイクの面白さに惹かれていきました。
                                                高校を卒業し、サロン勤務を経て、映画のヘアメイクの世界に飛び込みました。
                                             
                                            
                                                Koh Gen Doとの出会いは2007年公開の
                                                    「アヒルと鴨のコインロッカー」。以来、16年のお付きあいです。
                                                Koh Gen Doは「アヒルと鴨のコインロッカー」のプロデューサーから紹介されました。美容成分に惹かれて、今に至ります。メイクルームにKoh Gen Doの商品が並んでいると俳優さんたちに安心していただけます。
                                             
                                            
                                                Koh Gen Doは足し算、引き算、両方のメイクができる。
                                                    それがありがたいです。
                                                 
                                                私にとっての分岐点は、是枝監督の「誰も知らない」です。この作品で、はじめてメイクで“引く”ことの大切さを学びました。“引く”メイクとは、メイクの存在を感じさせない、その役柄を引きたたせるメイクのこと。「アクアファンデーション」は、皮膚感を殺さないのに、艶感は残せる。
                                                例えば、寝ているシーンでファンデーションを塗っているのが分かると、興ざめしますよね。本当は塗っているんだけれど、まるで素肌のような、見ている人に違和感のない肌印象に仕上げることができます。
                                                それまでは、メイクでキレイに仕上げることを大切にしていましたが、是枝監督のリクエストに応えられるよう、ヘアメイクの存在を消し、リアルなメイクを追及するようになりました。はじめは戸惑いもありましたが、今となっては感謝しかありません。人間関係も是枝監督のお陰で広がり、長くお付き合いさせていただいている仲間たちも増えました。
                                             
                                            
                                                酒井さんのお気に入りKoh Gen Doアイテム
                                                 
                                                左から、「アクアファンデーション」 SPF25 PA++ 全6 色 各30mL ¥5,060 「T3 プレミアムオイル」30mL ¥8,800 「オリエンタルプランツ発酵ローション-60」150mL ¥4,950
                                                 
                                                「T3 プレミアムオイル」はオイルなのにベタつかず、オールマイティに使えるのが魅力。
                                                    私はクリームに2滴くらい混ぜて使うことが多いです。
                                                    乾燥肌の俳優さんが、T3プレミアムオイルを使うようになって「肌の調子がよくなった!」とすっかりファンに。
                                                「オリエンタルプランツ発酵ローション-60」をはじめて使ったとき肌にのせた瞬間、すっと入っていった印象が忘れられません。水分補給された、うるおいのある素肌の土台作りができます。
                                                「アクアファンデーション」は薄づきだけれど、皮膚感を残したまま自然な艶のある肌作りができる。足りないところに重ねづけでき、これ1本で完成するので重宝しています。
                                             
                                            
                                                酒井さんのお気に入り美容アイテム
                                                 
                                                左から「アテックスルルド ハンドケア」、「プロージョン 炭酸ミストユニット」、「ツインバード 防水ヘッドケア機」
                                                「アテックスルルド ハンドケア」
                                                    手は年齢も出やすく、疲れもたまりやすい。仕事柄、酷使しているのでむくみやすく、節々や関節に痛みを感じたので、購入しました。手のひら全体を包み込むようにマッサージしたり、指先を集中的に揉んだりと、触れられる相手のことも考えて、日々ケアをしています。
                                                
                                                    「プロージョン 炭酸ミストユニット」
                                                    炭酸を化粧水に溶け込ませ、ミスト化した高濃度の炭酸ミストを下から上に吹きかけていきます。コンパクトで持ち運びしやすいので、撮影前に使用しています。
                                                ヘッドスパ美容で有名な山本幸恵先生の手の動きを再現した「ツインバード 防水ヘッドケア機」。毎日はできませんが、お風呂上りにパックしながらヘッドケアをしています。防水仕様ですので、お風呂でリラックスしながらケアすることも。
                                             
                                            
                                                美容は、心のケア
                                                 
                                                メイクをして、「若返った!」「可愛くなった!」と、ご本人に喜んでもらえること。
                                                    仕事を通して、人に喜んでもらえることが一番嬉しいです。
                                                
                                                    実家に帰ると、ご近所のおばあちゃんをカットすることもあるのですが、おばあちゃん同士で褒めあっているのをみて、とても幸せを感じます。
                                                化粧品を1個だけでも買うと、「きちんとメイクをしなくては」と思わせてくれる。
                                                    部屋の片づけや、おしゃれを思い出させてくれる、そんな存在です。時間が経つと、いつものズボラな自分に戻っちゃうんですけど(笑)
                                                    生活をリセットさせてくれる。美容には、そんな力があります。
                                                撮影/蓮見徹 取材/萩原雅子